あなたが海を渡って1年半、それなりにLINEでの連絡はしていたが会えない寂しさはどうしても埋められないと思っていた
でも彼は私だけを想っていた
極道の息子くんとの今日は1年半ぶりの逢瀬
そんな彼が日本にいる私がそろそろ限界で他の男の元に行くか、はたまた泣くだろうからと会社に顔出すわけじゃなく私に会うために戻ってきた(つまり自費)
昨日成田に着いて明日はまた成田に泊まる
実家に用があるとは言ってたけど、ほぼ私のために一日使ってくれた
だから私もそれに応えるべく、朝早くの新幹線に乗って彼の元へ向かう
実家の最寄り駅を過ぎ、親に会わずに帰るのは忍びないけどwww
駅を降りて人混みの中迷うことなく互いを見つける
夢にまで見た彼との再会
二言三言会話を交わし、彼の側に添って手を繋ぐわけでもなく歩く
たったこれだけのことが、何より嬉しい
彼の泊まる部屋について、当たり前のように彼の元に座り何をする訳でもなく彼の腕に抱かれてくつろぐ
この時間が何より愛おしい
セックスがメインじゃない
彼と共にいる
彼の腕に抱かれて過ごす
それが大事
彼はドミナント寄りのS
嫌と私が言えば「そうか」と言って私が「お願い」と言うまで触れてこない
彼も私も早く抱き合いたいと思うのに、簡単に抱かないし、抱かれさせてくれない
それでも彼は私を腕から離しはしない
1年半ぶりの逢瀬なのに久しぶりとも会いたかったとも言わずただ互いがそれを無言で味わう
テレビを見ながら、他愛もない会話をして彼の手が私の肌に触れる、たったこれだけなのに濡れてしまう
彼が私の秘部に触れる頃には大洪水を起こしており私は恥ずかしくなった
そんなことお構い無しにスイッチの入った彼は私をさらにコントロールする
無意識の中で行われる主従関係がたまらなくなる
この瞬間私は彼のものであり、彼の1つ1つの行動が私を濡らす
特別セックスが上手なわけじゃない
それでも私が彼を求めるのは私が欲しいものを彼が理解しているから
もちろん顔が好きというのは大前提だが
私の心を支配する
だから全力で甘えられるし全権を委ねる
これだけ離れていても互いに会った瞬間ついこの前会ってたかのようになれる
程なく彼が私を腕に抱き眠りについた
この時間もかけがえのない時間
目が覚めて私が道中でゲットしたお弁当を食べる
なだ万のお弁当は彩りよくコスパ良くて好きです
その後も何する訳でもなく彼の腕に抱かれて過ごす
会話もせずに
時折私がキスをすると
「ちぃは相変わらずだな」と微笑む
セックス中のキスは彼主導のキスだけれど、普段は私が主導でどちらかと言うと構ってのサインのようにバードキスをする
彼は拒むことなく、ポンポンとしたりハグをする
昨日喧嘩したことも敢えて言うw
「しょうがない子だな」と嗜められながら、ポンポンされればそれで私は満足
文章の中で喧嘩するのは苦手
「私に会いたかった?私の事好き?」と矢継ぎ早に問いかけた時もそう
7つも下とは思えないほど、彼が主導権を握っている
簡単に陳腐な言葉で片付けない
またしばらく会えない私を言葉や行動で支配する
だから私も次を待つ
2回戦後彼の胸で眠りにつく私をずっと抱きしめてくれてた
程なくお別れの時間が迫ってきた
離れるのは淋しい
次会える予定も半年後か1年後か分からない
それでも私は彼を待つ
彼が私を支配している間は
ありがとう
私と出会ってくれて、私を想ってくれて、私を支配してくれて
おしまい